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テルアビブと地中海

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モスクワを発った飛行機は,朝5時ごろベン・グリオン国際空港へ着陸した. 真夜中のフライトで時差もないのに,機内食は律儀に提供された. 乗客にはキッパを被り黒いスーツに身を包んだユダヤ教徒も大勢いた. 機窓からのテルアビブの夜景が見事だった.

世界一厳しいと言われる,イスラエルの入出国審査.覚悟を決めてパスポートコントロールへと向かった. 予想どおり質問責めだった.聞かれた内容は,イスラエルに友達はいるか,何日間の滞在か,どの都市へ行くかなど. 思ったより単純で,正直に説明すればとても答えやすい質問だった.

案外あっさりと入国できてしまった.午前6時.まだ店も空いてないだろうが,とりあえずテルアビブへ向かった.

空港からテルアビブは電車ですぐだ.駅も空港に直結しているので便利だ. 路線図がどこにもない上に,電光掲示板の経由地の表記はヘブライ語のみなのでわかりにくい.

ナハリヤ(Nahariya)方面がテルアビブやハイファなどの地中海沿岸都市へ行く. 他にモディイン(Modi'in)行きと,2018年9月に開業したばかりのエルサレム行き高速線がある. 以前まで,エルサレムの中心地に一番近い鉄道駅はマルハ(Malha)駅だったが, この路線が開業したことで,バスとLRTの中央駅に隣接するイツハク・ナヴォン(Yitzhak Navon)駅までダイレクトに行けるようになった.(17 NIS) なお,485番バスに乗ってもエルサレムの中央駅までダイレクトに行ける.(6 NIS) イスラエル国内の移動はバスがメインになることが多いが,ヘブライ語表記のみでわかりにくい. TOURIST ISRAELのサイトに各都市間の移動方法が丁寧に説明されているので参考になると思う.

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イカツいSIEMENS製の車両に揺られること数十分.テルアビブの中央駅に着いた.まだ朝の6時半だ.行くところを何も決めていなかったので,地中海沿岸へ向かうことにした. しかし,バスの乗り場がわからないし,ヘブライ語が全くわからないのでどれに乗ればいいのかもわからない.人に聞こうと思ったが,朝が早いので人がいない. どうしようもないので,地図を頼りにひたすら西の海岸に向かって歩き始めた.

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段々と住宅地に入り,白い家が増えてくる.実はこの家々は世界遺産の一部なのだ. 1920〜50年代にかけて建設されたバウハウス様式の建築群で,「テルアビブの白い都市 ― 近代化運動」として,2003年に世界文化遺産に登録されている.

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やっと海岸についた.地中海は波が穏やかで心地が良い.周辺はまさにリゾート地といった雰囲気だ. ただ平日の早朝なので人はとても少なく,地元民が散歩を楽しんでいた. 砂はサラサラとしていて,日なたの温かさと日陰のひんやりとした感触のコントラストが気持ちいい. 海に足を入れてみたが,思ったより冷たかった. 少し北に行けばレバノンとの紛争地帯が,南に行けばガザ地区がある. 争いの絶えないこの国にいながら,時間がこうしてのんびりと流れていることに,不思議な感触を覚えた.

さて,これからエルサレムへ向かう.現地の人にどのバスに乗ればいいかを教えてもらい,テルアビブの中央バスターミナルへ. ここは世界最大のバスターミナルといわれている.6階にある603番乗り場から405番のバスに乗れば,16 NISでエルサレムまで行ける. なお,バスターミナルへはハ・ハガナ(HaHagana)駅からも徒歩で行くことができる.

イスラエルの町中はヘブライ語,西岸地区はアラビア語で溢れていて,英語の看板はまず見かけない. あったとしてもロシア語のものだらけだ.(イスラエルはロシア系移民が多い国であり,2割がロシア語を母語としている) だが,住民はほぼ全員英語を話せる.しかもカタコトではなくかなり流暢である. 特にバスに乗る場合など,困ったら周りの人に聞けば大丈夫だ.親切に教えてくれる. (向こうから声をかけてくる場合は,大抵ぼったくりタクシーの勧誘なので無視したほうが懸命かもしれない)

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Halma Kugoh

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