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関釜フェリーで下関から釜山へ

下関駅を降り,長い歩道橋をひたすら歩くと,下関港国際フェリーターミナルが見えてきた.ターミナルに入ると,そこはもう異国の空気が漂っていた. お盆の長期休みということもあり,帰省をする多くの韓国人でごった返していた.

ターミナルの中は思ったより簡素なものだった. 売店やうどん屋,それに自販機はある.ただ,あるものと言ったらそれくらいだった.待合スペースも町の少し大きな病院と同じくらいの大きさだ. とても十分とはいえない.席につけなかった乗客たちは,皆そこらに置いてあるダンボールの切れ端を床に敷いてくつろいでいる.

待合スペースのテレビでは,ひっきりなしに関西を直撃する台風のニュースが流れていた. これからの航海に一抹の不安を感じながら,ひたすら入国審査までの長い時間を待っていた.

入国審査を終えると,いよいよ乗船.日本船籍の「はまゆう」だ.今回乗るのは二等船室.一番下のグレード,いわゆる「雑魚寝」の部屋だ. 毛布とマットレス,それに枕が備え付けられており,8人くらいがカーペット敷の部屋に寝る. 早速自分のスペースを確保し,荷物を置くと,そのまま船内の探検へと向かった.

出港まで相当時間があったので,食堂へ行くことにした.先に団体客が食事を済ませており,我々はその後に入ることができた. メニューは和食も韓国料理もあり,なかなかバリエーションが多い.悩んだ末に,冷麺と豚キムチを頼んだ. ここで初めて韓国料理のシステムを知ることになる.どの店でも,何かを頼めば必ず付け合せがついてくる. キムチやナムルなどは日本でもよく見かけるが,名前も知らないような料理が出てくる.しかも1つではない.何種類もだ. そしてそれらの付け合せは総じて辛い.どれほど水を飲んだかわからない. だが,味はとても美味しいのだ.辛さと闘いながらも,箸が止まらないのが少し憎い.

船は定時に下関港を発った.辺りはすっかり真っ暗である.しばらくしてデッキへ出ると,そこには遠のいていく街明かりが見えた. 暗闇に吸い込まれるようにひたすら進んでいく船.いつしか海と空は一体となり,轟音とともに放たれた煙は天の川になって,一面の星空へと消えていった.

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気づいたら長いこと寝ていたようだ.外を見ると,もう港の景色だった.釜山港だ.朝日に照らされた街並みを眺めながら,海を渡ったのだという実感に浸った.

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Halma Kugoh

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